新　　年　　辞　　　　　　 2009年元旦

一燈照隅　万燈照国 

新年明けましておめでとうございます。

当会の会長を引き受け一年数ヶ月になります。その間、会報の発行、医療相談会の開催、個別医療相談などを行って参りましたが、各地に設立されている患者会とも連携をし、引き続き、少しでも患者各位のお役に立てるように最善を尽くすことをお約束致します。

苦しんでいる人は私達、後縦靱帯骨化症をはじめとした脊柱関係の患者だけではありません。特定疾患として指定されているだけでも４５の疾患がありますし、全国では６０万人を越える難病患者がおられます。

まず、私達の活動の中から、一燈を掲げて一隅を照らす行為が必ず共感を呼び、それが二燈となり、三燈となり、やがては千燈、万燈となり、ついには国を明るく照らす事になるのではないでしょうか。

しかし、全ては自分の一歩からしか始まりません、自分の一隅を照らすことしかありません。皆さんも自分から一燈照隅　万燈照国を行って行こうではありませんか。

難病患者全体のためにも、たとえば陳情書の署名活動への協力、近隣の知人で同じような症状を訴える人がいれば、友の会に相談を依頼するなど、自分で出来ることから始めて見たら如何でしょうか。思い出して下さい。最初に病名を聞いたときの驚き、衝撃は他の人も同じです。

名医を紹介され感謝した気持ちを忘れずに、次の方にも輪を広げて頂きたいものです。

患者会の皆さんの中でもいつも痛い痛いと悩みばかりの人もいれば、今ある現状を受け止め、残った機能を少しでも楽しむ姿勢を持つ方に分かれます。

普段の生活においても心の置き所で随分差が出るのではないでしょうか。

末尾ながら、私達、脊柱靱帯骨化症だけでなく、あらゆる疾患と闘う患者にとって平穏な生活ができる、そんな一年でありますように、心から祈念申し上げます。